AI-DLCをわからないなりにやってみた話

author:

sion908

date:

2026/10/23

event:

AWS Community Builders Meetup Kyushu 2026

はじめに

QRコードからスライドの閲覧案内

https://slide.sion908.tech/

ここでスライドは公開しています

(ポートフォリオ: portfolio.sion908.tech)

お前誰よ

紫苑(@sion908)

  • 生息地 : 長崎

  • 会社 : ヒアートゥー株式会社

  • コミュニティ :

    • JAWS-UG長崎 運営

    • NaITE (長崎IT技術者コミュニティ)

    • UE長崎 (3DCG)

  • 趣味 : 3DCG, 写真

  • Xreal One Pro熱が再燃しました

1. AI-DLCをやってみた

背景:IoT系システムのAWSリプレイス

  • 対象 : ラズパイを用いたIoT系システム

  • ミッション : PHP+SQLiteから、AWS全面サーバーレスへの刷新

    • Go Lambda + DynamoDB

    • AWS CDKで全IaC化

    • AWS IoT Core (MQTT) で現地Raspberry Piと双方向通信

    • AWS IoT Device Managementで、Raspberry Piのメンテ

  • スタイル : 完全AI主導開発 (AI Native) でやりきる!

AI-DLC(AI主導ライフサイクル)とは?

SDLCをAIエージェント群が自律推進するフレームワーク

  • AI-DLC (AI-Driven Development Lifecycle)

    • 構想 → 設計 → 実装 → テスト をAIが自律進行

    • 監査ログ・品質ゲート・人間の承認ターンの厳格な管理

  • 18ステージを突破!

    • 要件定義(FR/NFR 38項目)、ストーリー(23件)

    • システム境界契約(MQTTプロトコル定義等)

    • 「AIだけで完璧なエンタープライズ設計ができた!」…と歓喜

しかし、突如として訪れた「進行不能」

環境トラブル(サブエージェント不全・フック凍結)で停止した話

  • トラブル1: サブエージェントが丸腰 - サブエージェント、子エージェントに fs_write 等のツールが継承されないバグ (Kiro Issue #11150) - ファイル読み書きすらできず即座にタスク失敗!

  • トラブル2: フック機構の完全凍結 - 人間が承認しても監査ログに記録されず、品質ゲートが開かない

  • 決断: フレームワークを脱出!

  • 優秀な18ステージの設計書を「 仕様の正本 」として凍結保存

  • ワークフローは捨て、 素の実装 へ移行

「Bolt(垂直スライス)」で全機能完成!…のはずが

Bolt単位では100点だったがシステム全体で崩壊した話

  • Bolt(Walking Skeleton)方式を採用

    • UI → Cloud API → MQTT → ロッカー解錠までを縦断で1本ずつ貫通

    • Bolt 1〜7を完走し、各単体テストも全合格!🎉

  • 全体批判的レビューで戦慄の事実が発覚…

    • APIに認可がない (誰でも全ロッカー解錠可能)

    • ハッシュ値をPINとして送ると解錠できる

    • Go Lambda用ハンドラがない (なぜか常駐HTTPサーバで実装)

    • DynamoDB永続化がなく、再起動で状態全ロスト

なぜ起きた?「Boltのエアポケット」

スコープの押し付け合いとテストの罠

  • スコープの押し付け合い - Bolt 1「認証はBolt 2でやる」 - Bolt 2「受取APIとの結合は後段で」 - ➡️ Boltの狭間にある「システム横断の関心事」が丸ごと脱落

  • テストの前提データ注入の罠 - テストが直接DBにハッシュをINSERTしていたため、入口〜出口の実データ連携欠落に気づけなかった

教訓

「機能が通った(Bolt)」と 「システムが動く(Spec)」は別物!

Spec駆動 × Cross-Family分業

現在の安定プラクティス:ClaudeとGeminiの役割分担

  • Spec駆動
    • 測定可能な受入基準・境界・データフローを明文化

  • Cross-Family (異モデル) 分業
    • Kiro (Claude) : 計画・Spec策定・反証スタンスでの監査

    • agy (Gemini) : 高速・安価なコード実装・単体テスト

  • 同モデルの盲点を別ファミリのモデルが厳格に突く!

Cross-Family開発ワークフロー

2. 長崎からのお知らせ

九州のAWS仲間の皆さん、

「JAWS-UG長崎」は今年度からリスタートしました

長崎、動き出しています!

  • 直近の活動 :

    • 先日も長崎でLT会やもくもく会を継続開催中

    • おととい(10/21)も長崎で BuilderCards Night #4 を開催!

    • そして今夜、福岡のこの場に来ています!

2027年 2月 27日(金)イベント開催!

  • 日程 : 2027年 2月 27日(土)

  • 場所 : グラバー園内 旧スチイル記念学校

  • 内容 :

    • JAWS-UG長崎 リスタート記念イベント

    • AWS最新技術セッション & 交流LT会!

ぜひ福岡・九州各地から長崎へ遊びに来てください!

まとめ

  1. AI主導開発 :

    • 垂直スライスの成功に安心せず、システム全体の批判的レビューを怠るな

    • サブエージェント、子エージェントの扱い方がわかれば教えていただきたいです

    • Claude (計画・監査) × Gemini (実装) の分業もありなのでは?

  2. JAWS-UG長崎リスタート :

    • 2027年 2月 27日(土) 長崎でお待ちしています!

    • 一緒に九州のコミュニティを盛り上げていきましょう!

ありがとうございました!