AI時代に“自分の温度感”を載せるエンジニアブログ入門¶
副題:AIインタビューで思考を引き出し、自分だけの記事を書く
- author:
sion908
- date:
2026/06/20
- event:
AI時代の発信ワークショップ
はじめに¶
ここまで0分(開始前) QRコードを表示しながら参加者が揃うのを待つ。 「スライドはここで公開しているので、いつでも見返せます」と一言添える。
ここでスライドは公開しています ハンズオン中いつでも見返せます。
(ちなみに自分のポートフォリオもここから飛べます)
アジェンダ¶
ここまで1分 タイムテーブルと今日持ち帰るものを一言で紹介。 「60分で記事の下書きを1本作ります」と目標を明確にする。
タイムテーブル(60分)
〜10分 AI時代になぜブログを書くのか
〜25分 AIインタビュー体験
〜40分 記事生成
〜50分 自分らしさの発見
〜60分 公開先の紹介&Pelicanデモ
AIとの対話で生まれた「自分の考え」
基調講演についての記事下書き
発信を続けるための最初の一歩
お前誰よ¶
紫苑
Sion908 (ついった, GitHub, etc) [1]
生息地(長崎, ぐんまー)
長崎大学大学院工学研究科電気電子工学 修了
株式会社デザイニウム
webアプリケーション, 3DCG, 写真
高校教員免許(数学、工業)
NaITE, UE長崎, JAWS-UG長崎
株式会社デザイニウム¶
福島県会津若松市
MaaS,地域通貨を含む、都市OSの一端や、除雪クラウドなどのDX化などを行う
東京の拠点では、ARやXRも行っている
NaITE (長崎IT技術者会)¶
長崎になんらかの縁や関わり、興味があるIT技術者を中心とした技術コミュニティ
ソフトウェア品質技術やソフトウェア開発技術の話題を中心に活動
勉強会, もくもく会, QDG(Software Quality and Development Gathering), ToCセミナー
次回イベント: 2026.06.26(金) LT会 in リコーITソリューションズ
JAWS-UG 長崎¶
Amazon Web Services(AWS)のユーザーグループ
AWSに興味がある方、初心者からエキスパートまで幅広い層が集まるコミュニティ
基礎的な内容から実践的な活用まで、参加者同士で知見を共有
Discordサーバーで継続的な交流
次回イベント: 2026/07/15(水) BuilderCards Naight
UE長崎¶
Unreal Engineと3D表現に興味を持つ人たちの長崎発クリエイティブ・コミュニティ
「島を繋ぎ、長崎を一つのクリエイティブ・ギルドへ」
UEやメタバース of 3D表現の技術を使って、長崎の島々をつなぐ
Webサイト: https://ue-ngs.sion908.tech
次回イベント: 2026.06.27(土) もくもく会 in coto
0. AI時代になぜブログを書くのか(0〜10分)¶
まず¶
ここまで4分 「基調講演を聞いてどうでしたか?」と問いかけ、会場に問いを投げる。 「面白かったです」で終わっていませんか?という共感を引き出す。
今日はエンジニアブログを題材にしていますが、Qiita・Zenn・Note・学校の活動記録などにも応用できます。
基調講演を聞いてどうでしたか?
「 」
…で終わっていませんか?
それ、もったいないと思います
AIは要約できる。でも…¶
ここまで7分 「AIが書けること」vs「AIが代わりに体験できないこと」を対比で説明。 「自分はどう思ったか、は本人しか書けない」という核心メッセージを強調して伝える。
AIが「書ける」こと
基調講演の内容を要約する
一般的な解説記事
技術用語の説明
AIが代わりに体験できないこと(=価値)
あなたが何を感じたか
あなたが何に驚いたか
あなたがどう変わったか
「自分はどう思ったか」は本人しか書けない
これが今日のテーマ「AI時代に"自分の温度感"を載せる」です。
SNSとブログ、それぞれの強み¶
ここまで10分 SNSとブログの使い分けを簡潔に。 AI大量生成時代だからこそ「個人の経験・感情・一次情報」が価値を持つという文脈につなげる。
使い分けて発信する
SNS(X, Facebook)はリアルタイムな発信に向いている
速報性が高く、反応がすぐ返ってくる
ブログは後から検索される資産になる
技術メモ、イベント参加記、地方での活動記録
作ったもののポートフォリオ、自分の思考の成長履歴
AIによる大量のテキスト生成時代
一般論や簡単な解説記事はAIが一瞬で作れるように
だからこそ、「個人の経験」「感情」「一次情報」の価値が相対的に高まっている
1. AIインタビュー体験(10〜25分)¶
今日覚えて帰ってほしいこと¶
ここまで12分 「AIに書かせる」と「AIに質問させる」の違いを明確に伝える。 今日やることの核心を一言で:「AIに書かせるのではなく、AIに質問させる」。
AIに書かせる
記事を書いてください
→ 上手だが自分の言葉ではない
→ どれも同じような文章になる
AIに質問させる(今日やること)
インタビューしてください
→ 自分でも気付いていなかった考えが出てくる
→ それを記事にする
「AIに書かせる」ではなく「AIに質問させる」
AIを「ライター」ではなく「インタビュアー」にする¶
ここまで15分 具体的な対話例を見せながら説明。 「面白かった」→「何が?」→「なぜ?」→「じゃあ変わった?」という流れを実演イメージで伝える。 「この会話自体が記事の材料になっている」と気づかせる。
多くの人の感想
「面白かったです」
AIにインタビューされると…
何が面白かった?
→ AIでゲームが作れるという話
なぜそれが面白かった?
→ プログラミングが難しいと思っていたから
じゃあ何が変わった?
→ 作るハードルが下がったように感じた
この時点で記事の材料になっている
自分でも気付いていなかった考えが引き出される
AIは代筆者ではなく思考の壁打ち相手
プロンプト例¶
ここまで17分 基本版と上級版を紹介。慣れていない人は基本版を推奨。 「コピーして貼り付けるだけでOKです」と伝えてハードルを下げる。
基本版
あなたはインタビュアーです。
私は先ほど基調講演を聞きました。
その内容についてブログ記事を書きたいです。
私の感想や考えを引き出したいので、
質問は1回に1つだけしてください。
以下を順番に深掘りしてください。
- 印象に残ったこと
- 驚いたこと
- 共感したこと
- 違和感を持ったこと
- 自分ならどうするか
最後に記事構成案を作ってください。
上級版:自由対話型
あなたは優秀なインタビュアーです。
私は先ほど基調講演を聞きました。
その内容についてブログ記事を書きたいと思っています。
私の考えや感想を引き出してください。
ルール:
- 一度に質問は1つだけ
- 私の回答に興味を持ち、自然に深掘りする
- 想定された質問リストを消化するのではなく、会話として進める
- 面白そうな話題が出たら優先的に掘り下げる
- 私自身も気付いていない考えや価値観を引き出す
- 記事のネタになりそうな部分を見つけたら深掘りする
- 質問は10回程度を目安にする
- 十分な材料が集まったら終了し、記事の構成案を提案する
まず最初の質問をしてください。
さらに面白い方法:「役割」を選ばせる¶
ここまで18分 役割(ジャーナリスト・エンジニア等)を変えると全く違う記事になることを伝える。 「余裕がある人は試してみてください」程度のトーンでOK。
インタビュアーの視点を変える
同じ講演を聞いても…
ジャーナリスト →「何が新しかったですか?」
起業家 →「それはビジネスになると思いますか?」
エンジニア →「実装するとしたらどこが難しいですか?」
学生 →「自分の研究にどう活かせますか?」
教師 →「学生に教えるとしたら?」
プロンプト例
次のどれかの立場でインタビューしてください。
- ジャーナリスト
- エンジニア仲間
- ブロガー
- 起業家
- 投資家
- 学生
- 教師
かなり違う記事になります。
やってみよう!(ワーク:15分)¶
ここまで25分(ワーク15分) 「使えるAIツール」と「やること」を確認してからワーク開始。 巡回しながら詰まっている人をサポートする。 残り2〜3分になったら「そろそろまとめに入ってください」と声をかける。
使えるAIツール
Google Gemini — https://gemini.google.com/
ChatGPT — https://chat.openai.com/
Claude — https://claude.ai/
やること
好きなプロンプトをコピー
AIに貼り付けて送信
AIの質問に答える(5〜10回)
材料が集まるのを待つ
2. 記事生成(25〜40分)¶
AIにまとめさせる¶
ここまで27分 インタビューが終わった人から記事生成プロンプトを送るよう案内。 「一般論ではなく自分の感想を中心に」というポイントを声に出して読み上げる。 40分まで各自作業。巡回して記事の完成度を確認する。
インタビューが終わったら、次のプロンプトを送ります。
ここまでの会話を元に
ブログ記事を書いてください。
ただし一般論ではなく、
私自身の感想や考えを中心にしてください。
文字数は600〜800文字。
3. 自分らしさの発見(40〜50分)¶
自分らしさを発見する(おまけプロンプト)¶
ここまで43分 記事が書けた人向けに「おまけプロンプト」を紹介。 「自分らしさが出ている発言を3つ」というプロンプトで自己発見の体験になることを伝える。 まだ記事が途中の人は引き続き作業。ここまで50分。
ここまでの対話から、
私らしさが最も出ている発言を3つ抜き出してください。
なぜそれが私らしいと思ったかも説明してください。
「記事を書く」よりも、AIとの対話で自分の考えを発見する体験になります。
4. 公開先の紹介&Pelicanデモ(50〜60分)¶
記事を公開する場所¶
ここまで52分 Qiita・Zenn・NoteとPelican×GitHub Pagesの2択を紹介。 「今すぐ公開したいならQiitaかZenn、自分のブログを持ちたいならPelican」と整理して伝える。
今すぐ公開できるサービス
Qiita — https://qiita.com/ * エンジニア特化型、Markdownで書ける
Zenn — https://zenn.dev/ * モダン、本の出版も可能
Note — https://note.com/ * 一般層にもリーチしやすい
自分のブログを持ちたいなら
Pelican × GitHub Pages * Markdownで書いてGit Pushするだけ * 無料で自分のドメインも使える * エンジニアとしてのポートフォリオにもなる
Pelicanデモ:Markdownからサイトになる¶
ここまで55分 Markdownのフロントマターと、GitHub Pagesで公開される流れをデモで見せる。 コードは読み上げなくていい。「Push するだけで公開される」という印象を伝える。
Pelican環境構築(資料)¶
ここまで58分 「後で試したい人向けの資料です」と前置きして、コマンドを一通り見せる。 GitHub Actionsの自動公開フローも簡潔に説明。 詳細はスライド資料を参照と伝える。
後で試したい人向け
GitHubでリポジトリ作成
GitHub.dev/Codespacesで開く
ターミナルで以下を実行
python -m venv .venv
source .venv/bin/activate
pip install "pelican[markdown]"
pelican-quickstart
GitHub Actionsで自動公開
name: Deploy to GitHub Pages
on:
push:
branches: ["main"]
jobs:
deploy:
uses: "getpelican/pelican/.github/workflows/github_pages.yml@main"
permissions:
contents: "read"
pages: "write"
id-token: "write"
with:
settings: "publishconf.py"
requirements: "-r requirements.txt"
詳しい手順はスライド資料の付録を参照
GitHubアカウントがない方はこちらから作成¶
リポジトリを作成¶
github.com → github.dev に書き換えるとブラウザVS Codeが起動¶
さいごに¶
今日やったこと¶
ここまで59分 参加者全員がうなずけるように、今日実際にやったことを一つずつ確認する。 「全部やりましたよね」というトーンで。
AIにインタビューしてもらった
基調講演の感想を言葉にした
AIと対話しながら記事を書いた
自分の考えを発信する方法を知った
今日わかったこと¶
ここまで59分 「自分はどう思ったか」が記事の価値、というメッセージを改めて伝える。 AIは道具、自分の経験・感情が価値の源泉という核心をここで締める。
AIは文章を書くのが得意
AIは質問するのも得意
自分では気付かなかった考えが見つかることがある
「自分はどう思ったか」が記事の価値になる
今日のお土産¶
ここまで60分 今日持ち帰るものを具体的に列挙。 「記事下書きはすでに手元にあります」と実感してもらう。
基調講演についての記事下書き
AIとの対話プロンプト
無料で発信できる方法
次に発信するための最初の一歩
まずは1本出してみよう¶
ここまで60分(クロージング) 「完璧でなくてOK、公開した瞬間から自分の資産になる」で締める。 拍手・質疑応答へ。時間が余ったら参加者に記事タイトルを発表してもらうのも良い。
今日書いた記事を少しだけ直す
Qiita、Zenn、Note、SNSなど好きな場所に投稿する
完璧を目指さない
公開した瞬間から、それは自分の資産になる